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青森県と岩手県の沖合で捕獲されたニタリクジラ7頭の生肉、計約2トンが1日、東京都江東区の豊洲市場で取引され、背びれから尾の付け根までの最高級部位「尾の身」に最高で1キロ当たり30万円の高値が付いた。
商業捕鯨を手がける共同船舶(東京)が8月23~26日に捕獲し、30日に豊洲市場に荷揚げした。船上で解体後、凍らせずに氷で冷やして熟成させたのが生肉で、うまみが凝縮されているという。共同船舶の所英樹社長は荷揚げした30日、「海外の人にもクジラ肉の良さを伝えたい」と話した。
東京・銀座のデパート、松屋銀座では1日、仕入れた生肉をさばく実演会が行われ、多くの見物客でにぎわった。生肉は首都圏の鮮魚専門店でも販売され、仲卸会社を通じて、すし店などにも出回るという。